保育と育児は違うもの!

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子どもに携わる仕事をして早10年以上。ママになって6年。子どものためを考えながら、今だからこそ“育児と保育は違う“と言えます。

この記事を読んで、子どものために育児を頑張っているからこそ疲れてしまった人が保育を少しでも頼ってほしい、そして、育児と保育の違いを知ることで漠然とした不安が少し取り除けると良いなと思っています。

3歳までは、親が育てるべき!【3歳児神話】

なんとなく“3歳までは親が見る“ということが子どもにとって良いことであると思っていた20代の頃。漠然と子どもは自分の手で大切に育てたいという想いが強くありました。

私自身、専業主婦の母に育てられ幼稚園へ通っていたこともあり、新卒で幼稚園の先生になりました。その頃幼稚園に通わせている大半が専業主婦のご家庭でした。幼い子どもにとって時間の融通が利く養育環境を最適な育児環境だと思い込んでいました。

親になっての葛藤

専業主婦に育てらてた私にとって、幼い子どもを他人に預けることは大きな抵抗がありました。また、私にとって保育士は同業者です。自分の子どもを他園に預けて、他人の子どもの面倒を見るということにも大きな葛藤がありました。

しかし、仕事を続けていきたいという気持ちと、2人目を望んでいたこともあり仕事のブランクが空いてしまうことへの懸念から、1歳児クラスから保育園に預けることに決めました。

保育園に預けながらも上記の葛藤は消えなかったし、“子どもを第1に考えていないのではないか“という疑念は払拭されませんでした。

子どもの過ごす時間の量と質について考える出来事

子育て支援センターでみた光景

育児休業中によく行っていた子育て支援センターにて、幼い子どもと母親が遊ぶ姿を目にしました。お母さんは携帯に目を落とし、その傍らで子どもは1人で電車で遊んでいます。声を掛ける子どもに、イライラしたお母さんの答えが返ってきます。

母になって1年も経っていなかった私は、大きな違和感を感じました。今では、携帯に目を落とすママの気持ちがよく分かります。

ただ、“子どもと一緒にいること=親子にとって良い時間になる“がイコールではないことをこの光景を見て客観的に感じたのでした。

コロナ禍での自粛登園期間中に感じた違和感

2人目の育児休業中とコロナの自粛登園が重なり、2ヶ月近く保育園を休んで2人の子どもと過ごす期間がありました。生まれたばかりの次男くんと3歳児の長男くん。

私は、この時大きな違和感を感じます。多くの時間を子どもと共有することが子どもにとって良いことだと思い込んでいたのですが、我が子であっても距離が近すぎるとお互いに疲れてしまったのです。

長男くん自身も弟が生まれたこともあり、いつも以上にママにべったりな状況。コロナ禍で外にもあまり出れない環境の中、私自身もリフレッシュもできずに笑顔で子どもと接する余裕がなくなっていました。

子どもと接することに初めて疲れを感じたのです。

子どもが大好きな私でさえも育児は辛い時がある

その時、保育があって本当に良かったと感じました。育児は、1人でするものではないことを身をもって感じたのです。子どもには、親が必要ですが、親にも、自分を大切にする時間が必要なのです。

そんな経験を経て、育児と保育の違いを実感することが事が増えるようになりました。

育児と保育には大きな違いがある

育児は、生活の延長線上にあります。子どもと関わるだけではなく生活をするために仕事や家事があります。だからこそ、全てのことを子ども中心には考えられないことがあることは当然です。生活をしていく上で、大人の都合も優先せざる追えないことがあるのです。また、我が子であることから感情的になってしまうことも少なくありません。

保育は、子どもを第一に考えて発達を考慮しながら生活を組み立てます。子どもに関わる保育士たちは、子どもの心理や発達に対して勉強した人たちです。子どもにとって最善の環境を用意して様々な経験ができるよう考え保育をしていきます。子どもの気持ちを尊重できる余裕があり、子どもの小さな葛藤にもしっかりと向き合える場なのです。

先生は、親の代わりにはならない

しかし、子どもにとって親は大きな存在であり、ずっと一緒にいたいという気持ちがあること、自分のことを1番に見てほしい存在であることは変わりはありません。先生は親の代わりにはならないということは理解してもらいたいところです。

保育を利用することは、子どもにも親にも良いメリットがあると感じています。

しかし、“我が子を想うこと、我が子を育てること“を忘れ親自身が自分本位に行動してしまうと子どもにとっても悪影響です。子どもと向き合う時間は親として必ず必要だと考えています。

育児を楽しむ為には、誰かに頼る

専業主婦が良い、働いている子どもは可哀想

そんな簡単な言葉で表せないのが育児であり、様々な個性をもった子どもがいます。現在、家で子育てに向き合っている専業主婦の家庭も、働きつつ子どもを預けている共働き家庭も子どもにとってどちらが良い、悪いはないと考えています。

あなたにとってどんな育児をしていきたいか?それが1番大切です。

・子どもの成長を誰かと喜び育むこと

・子どもと向き合う時間を意識すること

が後悔のない子どもとの時間を過ごせるのではないかとか私自身は思っています。

母親になっても自分の人生は終わらない

私の友人が『母親になったら、自分の人生は終わった感じ』と言っていることがありました。私自身も1人めを出産した時、我が子を大切に育てていきたい、我が子に寄り添ってあげたい気持ちが強かったので自分を人生は置いといて子どものために行動したいという気持ちがよくわかりました。

しかし、育児は意外と長いのです。

最近では、自分を大切にすることが我が子を大切にすることにつながることを実感しています。

子どもを支える親として、自分も人生も大切に楽しく彩っていくことは育児をする上で重要なんだと思うようになりました。それは、仕事であれ趣味であれ、好きなインテリア、ちょっとしたスキンケア、些細なこと何でもいいと思っています。自分のための時間を作ることは、育児を楽しむコツなのです。

子どもにとって親の笑顔は最大の喜びになります。

まとめ

育児は1人ですると誰もが辛くなります。だからこそ、保育園、幼稚園、一時預かり、ベビーシッター、そういった保育の力を頼ってみてください。

今は、1ヶ月に1回でも1週間に1回でも自分のペースで預ける事ができます。

もし、育児をつらく感じてしまっている人がいたら、良い母親になるために頑張っている人がいるなら少しでも保育を頼って欲しいなと思っています。